砂堆に関する最近の論文

年4回しか更新しないのはもったいないので,不定期で論文の紹介をしたいと思います.

今日は,砂堆に関する最近のレビュー論文です.

1. Charru, F., Andreotti, B., & Claudin, P. (2013). Sand ripples and dunes. Annu. Rev. Fluid Mech. 45, 469–493. https://doi.org/10.1146/annurev-fluid-011212-140806

理論的な部分がレビューされています.

2. Best, J. (2005). The fluid dynamics of river dunes: A review and some future research directions, J. Geophys. Res., 110, F04S02. doi:10.1029/2004JF000218

三次元的な砂堆に着目しています.

3. Bohorquez, P., Cañada-Pereira, P., Jimenez-Ruiz, P.J., & del Moral-Erencia, J.D. (2019). The fascination of a shallow-water theory for the formation of megaflood-scale dunes and antidunes. Earth-Sci. Rev., 193, 91-108. doi: 10.1016/j.earscirev.2019.03.021

実験結果が良くまとまっています.

4. Ohata, K., Naruse, H., Yokokawa, M., & Viparelli, E. (2017). New bedform phase diagrams and discriminant functions for formative conditions of bedforms in open‐channel flows. J. Geophys. Res. Earth Surf., 122, 2139– 2158. https://doi.org/10.1002/2017JF004290

レビュー論文ではありませんが,3の論文以上に実験結果が良くまとまっています.

次回の研究会では,京都大学の成瀬先生に,4の論文について発表して頂く予定です.楽しみです.

それでは,今日はこの辺で.

 

第1回 流砂・河床変動に関する若手研究会

2017年7月11日、12日に、第1回研究会を開催しました。

場所は、札幌にある北海道河川財団さんの会議室。

第1回のテーマは、小規模河床波(砂堆、反砂堆)でした。

発表者とタイトルは以下のおとりです。

1. 椿 涼太(名古屋大学)
砂堆上の粒子計測の試み
2.井上 卓也(寒地土木研究所)
三次元的な反砂堆上の水面波に関する実験的研究
3.岩崎 理樹(寒地土木研究所)
三次元反砂堆に関する実験とモデル:線形安定解析と数値計算
4.溝口 敦子(名城大学)
anti-dune発生領域における各種実験
5.音田 慎一郎(京都大学)
ブシネスク方程式を用いた砂堆・反砂堆の数値シミュレーション
6.川村 里実(寒地土木研究所)
砂堆の鉛直2次元計算と豊平川での観測について

※発表資料のページに、公開許可を得たデータをアップしています。興味のある方はご確認ください。

1回目の研究会、どうなるものかと思っていましたが、質疑応答も盛り上がったのでホッとしました。

幹事の山本さん、お疲れ様でした!